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2012年 12月 25日
エルメート・パスコアル『ライヴ・モントルー・ジャズ・フェスティヴァル』
前の年にジルベルト・ジルが出演して大きな話題になったモントルー・ジャズ・フェスティヴァルのブラジリアン・ナイトに、1979年はエリス・レジーナとこのエルメート・パスコアルのグループが出演した。2組の強力な出演者たちの登場にヨーロッパ中から集まった音楽ファンは大喜び!その大きな期待を軽く凌駕して、さらなる興奮と感動を呼び起こしたのがこのエルメートのグループだ。エルメートはサックス、キーボード、ヴォーカル、鍵盤ハーモニカなどでの自由奔放なパフォーマンスで聴衆の度肝を抜く。バンドのメンバーも時には個性を発揮しつつ、超絶技巧が要求される複雑なメロディも一糸乱れぬアンサンブルで聴かせてしまう。彼らはこのまま日本ヘと上陸し、“ライヴ・アンダー・ザ・スカイ1979”で、日本の観衆にも大きな驚きと喜びを与えたのだった。リマスタリングで音質もアップしたこのCDで聴いて欲しい。 リマスタリングによって管楽器やシンバル、トライアングルなどカナモノ系のサウンドがより楽器らしさを出している。また2曲目の3分過ぎからのネネのバスドラムの強いアタック、イチベレの厚みのあるベース・ラインがぶれることなく聴き取れるのは嬉しい。それから二人のサックス奏者(エルメートを入れると三人)の音色の違いもよく分かる。 by Kepel Kimura
by bomba-info
| 2012-12-25 21:44
| コラム
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